SHOOTING / GUIDE
連写でSDカードが
詰まる理由。
最初は軽快なのに、RAW連写を続けると急に遅くなる。その原因を理解する鍵は、カメラ内の「バッファ」とカードの「書き込み速度」です。BUFFER
バッファが鍵連写データは一度バッファに入り、そこからカードへ書き出されます。READ / WRITE
重要なのはWRITE撮影中に効くのは書き込み速度。読み出しは主にPC転送に影響します。V CLASS
V90でも安心できないVideo Speed Classは動画向けの最低持続書き込み規格で、連写性能そのものではありません。連写性能は、カメラのバッファ容量とカードへ書き出す速度の両方で決まります。高速なカードは最大連写コマ数そのものを増やすというより、バッファが詰まりにくくなり、連写後の待ち時間を短くする方向に効きます。
まず、連写中に何が起きている?
シャッターを切った瞬間、撮影データがいきなりSDカードへ保存されるわけではありません。まずカメラ内部の高速な一時記憶領域「バッファ」に入り、そこからカードへ順番に書き出されます。
撮影で生まれるデータ量が、カードへ逃がせるデータ量を上回り続けると、バッファが満杯になります。するとカメラは連写速度を落としたり、次の操作まで書き込み待ちを発生させたりします。
速いSDカードで変わること・変わらないこと
| 項目 | 高速カードの影響 | 考え方 |
|---|---|---|
| カメラの最大連写fps | 基本は変わらない | ボディ側の仕様で決まる |
| 連写を維持できる時間 | 改善する場合がある | 撮影中にもカードへ書き出せるため |
| 連写後のバッファ解放 | 短くなりやすい | WRITEが速いほど残データを早く保存できる |
| PCへの取り込み | READ側が効く | カードリーダーやPC側の対応も必要 |
連写で見るべきは「READ」より「WRITE」
カードの商品ページでは「最大300MB/s」のような数字が大きく表示されます。ただし、その数字が読み出し(READ)なのか書き込み(WRITE)なのかは必ず確認してください。
READ / 読み出し
主にPCへ写真をコピーするときの速さに影響します。
WRITE / 書き込み
連写中・連写後にカメラがカードへ保存する速さに関係します。
連写目的なら、カード表面やパッケージの「最大転送速度」だけを見ず、メーカーが公表している最大書き込み速度まで確認するのが基本です。なお、実際の速度はカメラ側のカードスロット、記録方式、カードの状態などでも変わります。
V30・V60・V90だけでは、連写性能は決められない
もちろんV60・V90製品には高速なUHS-IIカードが多く、結果として連写にも向く製品はあります。ただし「Vクラスの数字」だけを比較するのではなく、カメラが対応するインターフェースとカードの書き込み性能を合わせて見ます。
連写用カードは、この順番で確認する
- カメラの対応規格を確認する — UHS-Iまでなのか、UHS-IIに対応するのか。CFexpressとの共用スロットなのか。まずボディ側の上限を確認します。
- RAW / JPEGと連写の使い方を見る — 高画素RAWを長く連写するほど、1秒あたりに発生するデータ量は大きくなります。
- カードのWRITE性能を見る — 最大READだけではなく、メーカーが公表している最大WRITEも確認します。公表されていない場合は判断材料が少なくなります。
- 2枚同時記録なら遅い側も確認する — バックアップ記録などでは、2枚のカード構成が撮影体験に影響する場合があります。両スロットの対応規格も確認します。
MEDIA MATCH
自分のカメラに合うカードを確認する
カメラと撮影条件から、対応する記録メディアと必要な性能を絞り込みます。よくある質問
速いSDカードにすると連写速度そのものが上がりますか?
基本的に最大連写fpsはカメラ側の仕様で決まります。高速カードは、連写中の書き出しや連写後のバッファ回復を改善する方向に効きます。
連写ではREADとWRITEのどちらを見ればいい?
撮影中に重要なのはWRITEです。READは主にPCへの取り込み時間に関係します。
V90ならRAW連写にも必ず最適ですか?
必ずとは言えません。V90は最低持続書き込み速度を示す規格で、静止画連写の最大書き込み性能そのものではありません。カメラの対応規格とカードの最大WRITEも確認してください。
UHS-IIカードを買えばどのカメラでも速くなりますか?
カメラ側がUHS-IIに対応していない場合、UHS-II本来の転送性能は利用できません。まずカメラのカードスロット仕様を確認します。